2015年製作、アメリカのスリラー映画。
監督・脚本はアダム・メイソン。これ系の映画ばかり関わっています。
主演は『ショーン・オブ・ザ・デッド』のケイト・アシュフィールド、お歳をとりましたね。
警察への通報電話のやり取りから始まります。
警察「警察です」
女性「家の中に誰かいるみたいで……」
そして、叫び声と共に電話が切れます……怖そうですね。
暗視カメラの撮影シーンが流れます。体を吊されてユラユラ揺れる人の姿。音声には赤ん坊の泣き声がします。イヤだな~
そして、血を流している女性が横たわり、うめき声を上げています。ホラーですねぇ。すると犯人は、その女性を何度もナイフでメッタ刺します。
場面は、いきなり晴天の昼間の空港にターンします。手持ちカメラが、ある家族を映しています。この映画、犯人の手持ちカメラのみで撮影したPOV映画なのですね。なので視点はすべて犯人のもの。悪趣味な映画です。
犯人は空港の駐車場で、車から降りたメラー一家がエレベーターに乗るのを見届けると、乗ってきた乗用車のドアを開け、カーナビから住所を割り当てたようです。次のターゲットはこの家族のようです。これはあり得そうで怖いですね。
犯人はそのメラーの家に向います。住宅街の立派な邸宅です。犯人は昼間から堂々とガラスを割って家に侵入し、家の中を物色します。そして、カメラを何台か家の中に隠し撮影を続けるようです。
2週間後、帰宅した家族は家の荒れように驚きます。すぐに警察に連絡をしますが、その様子もすべて隠し撮りされています。警察が来ましたが、誰もいないことが分かると、帰ってしまいます。
夜間、犯人が動き始めます。家の中で隠れていたようですね。犯人は家の中を見て回ります。しかし、何も行動を起こしません。
翌日、夫は仕事へ、子どもたちは学校へ行き、妻一人が家に残ります。しかし、家の中が気になってしょうがない様子です。夜、また犯人は家の中を物色し始めます。
メラー家に修理業のミゲルがトイレの修理中に隠しカメラを発見します。すると犯人が現われ、ミゲルを殺します。犯人は妻の出勤の後を追い、撮影を続けます。
長女のマーリーがデートに出掛けるのまでを犯人は追います。そして、カメラで撮影しているのを見られてしまいます。犯人の行動はどんどん大胆になっていきますが、長い。
マーリーとデートをしているコリンをナイフでメッタ刺しして殺してしまいます。
とうとう犯人は行動に出ます。まず夫のアーロンを殺します。そして、妻も……。
再び、空港の駐車場。また一台の車が入ってきます。また惨劇が繰り返されるのですね。犯人視点という、ちょっと特殊なPOVでしたが、メラー家の滞在ビデオが長過ぎて、ちょっと飽きてきます。
結局、犯人の意図も正体も分からぬままでしたが、まあ、こういう主旨の映画なのですね。1回観れば充分です。