初回の後編です。
Eコープのスコットが身代金を持って指定の公園にやってきたところから始まります。夜間、人通りが多く、犯人を特定することは困難です。スコットは無線で、仲間とやり取りしていますが、変化はありません。
そこにバイク便の男がやってきて、無言でスコットにバッグを渡します。恐る恐るそのバッグを開けると、中には仮面とライター・オイル。同時に携帯電話が鳴ります。スコットが電話に出ると、「10秒以内に指示通りに実行しなければ、全システムを停止する」とだけ。
電話が切れるとスコットは慌てて仮面をかぶり、持ってきたバッグから大量の札束を出します。驚いて見守る群衆。そして、その札束にオイルを振りまき、火を放ちます。群衆が見守る中、590万ドルの札束は燃え上がります。この中に犯人がいるのか……スコットは群衆を見つめます。その中にダーリーンがいますが、むろん気付きません。
スコットが被っていた仮面には、「これを被って金に火を付けろ」と。書かれていたのです。
翌日、EコープのCEOフィリップは、ホワイトハウスに呼ばれます。そして、自ら政府の資金援助を申し込みますが、一蹴されます。さらに官僚からは、辞任を勧められますが、悪態をついて出ていきます。
FBIの女性捜査官ドミニク・ディペーロは、この一連の事件の担当捜査官で、オールセーフの元CEOギデオンを尋問しますが、尋問の内容は映されていません。
エリオットはいつものように友人のレオンとバスケットボールの試合を見ています。しかし、レオンが選手の一人ともめごとを始めますが、それをレイという男が止めに入ります。一見人の良さそうな男で、エリオットに話し掛けます。
レイはコンピュータのことで話題を持ちかけますが、しかし、エリオットは会話を拒否し、レイはその場を立ち去ってしまいます。すると、MR. ROBOTが現われ、助けてやるように助言します。
エリオットはMR. ROBOTの出現を抑えるためにコンピュータと距離を置いていたのでした。
テレビのニュースでは、タイレルが主犯であることを流しており、なぜ捕まえることができないのか、と罵っています。それをタイレルの妻ジョアンは興味なさそうにしています。
一方、エリオットの幼なじみアンジェラ・モスはEコープでPRマネージャーとして働くことになり、同じフロアの女性社員からは妬まれています。そして、札束を燃やした事件について報道局と交渉します。
ジョアンが家に戻ると、リボンの付いた黒い箱があります。中には、オルゴール、そして裏にはスマートフォンが貼り付けてあります。
アンジェラは、バーで弁護士のナイアルと密会します。そして、一時的にEコープに潜入したはずだったが、Eコープに残ることを伝えます。
エリオットはバスケットボールの試合を見ています。またレイが来ました。レイは妻にエリオットは友人だと報告したらしいのですが、相変わらずエリオットはレイを冷遇します。レイは昨晩の会話について尋ねるが、エリオットは全く何のことか分かりません。
エリオットは、自分の記憶がなくなっていることに気が付き、その場から逃げます。家で日記を確かめ、自分が眠っている間に、MR. ROBOTが自分を乗っ取っていることに気付くのでした。エリオットは時々仮面(MR. ROBOT)に乗っ取られてしまっていたのです。彼の前にMR. ROBOTが現われ、「俺はいるってことを、お前に気付かせるためにレイに会った」といいます。しかし、エリオットは余裕を見せることで、逆にMR. ROBOTの方が焦りだします。
あるバーで、Fソサエティのニュースを流しています。そこではギデオンが客として酒を飲んでいます。一人の男が近づいてきて、話し掛けてきます。その男が、突然ギデオンの首に銃を放ちます。
ジョアンはオルゴールを眺めています。しかし、赤ん坊がぐずりだしたので、その場を離れます。すると、送られてきたスマートフォンが鳴り出しましたが、気が付きません。
エリオットは、教会のセラピーで居眠りしてしまいます。そして、気付くと家の電話の受話器を持っています。「本当に君か? ボンソワール、エリオット」という声が響きます。
どこまでが現実で、幻想なのか……エリオットともに視聴者も深い闇の中に落ちていきそうです。
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