正確な統計をとったわけではありませんが、それ系の雑誌などの情報から、幽霊などの目撃場所を考察してみると、世界各国で墓地や病院、廃屋、廃ビルも多いのですが、意外に水場が多いことに注目できます。なぜ、水場に幽霊が出るのでしょう?
墓地や病院、廃屋、廃ビルは、そこで人が亡くなったという事実が、幽霊の目撃に繋がることは理解できます。(もちろん、それが本物の幽霊かどうかは別として)
推論ですが、これは太古から続く“脅し”なのではないでしょうか? 人間の生活に水は欠かせません。人々は自分の生活するエリアの水を守るために、水に対して信仰心を抱き、神と同等の扱いをしてきたのではないでしょうか。
興味深い事実があります。NHKの連続テレビ小説でもドラマ化された『マッサン』。ご覧になった方も多いと思います。その主人公であるマッサンこと、竹鶴政孝氏は、実在したお方で、ニッカウヰスキーの創設者です。
竹鶴氏は、現在でも「毛利庭園」とも呼ばれている六本木ヒルズ脇の公園にあたる場所に、ニッカウヰスキー東京工場を設立しました。この場所は、赤穂浪士の一部が切腹をした場所として、その碑もあります。そこには、湧き水のある池もあり、ここをとても重要視していたのです。
ウヰスキーを製造するにあたり、清らかな水は欠かせません。その公園の湧き水を直接使用したわけではありませんが、水を重要なものとして崇めるという気持ちがあったのでしょう。彼は生前、次のような言葉を残しております。
「池を潰した奴には祟りがあるぞ。本人になければ子孫にあるぞ」と。
しかし、時は流れ、その土地はテレビ朝日に渡り、六本木ヒルズが建設され、毛利庭園の池は埋められてしまい、人工池が造られました。
竹鶴氏の警告は無視されることになったのですが、人々の記憶は消すことはできません。その証拠に、六本木ヒルズは心霊スポットとしても名高いのもご承知の通りです。赤穂浪士の幽霊、日本兵の幽霊を見たなどの噂が流れました。また、輪を掛けるように六本木ヒルズのオープン当初、子どもの事故死や胎児遺棄事件が発生したことで噂は大きく発展していきました。
さて、これがもし竹鶴氏の言葉がなかったら、噂はこれほどまでに大きくならなったかのではないでしょうか?
どの地域にも池や湖沼、ため池、防水池などが存在します。そして、そこにまつわる在らぬ噂もあるのではないでしょうか?
実は、それは水を守るために作り上げられた逸話であったり、子どもたちが危険な水場で事故でも起こさぬよう仕立てあげられた作り話であったりするのでしょう。そう、昔の住民が地域ぐるみで水を守り、子どもたちを危険から守るという、壮大な“脅し”なのです。
そんな竹鶴氏の名前の入った由緒あるウヰスキーをちらりとご紹介します。
・質の高いモルトだけで造られた口当たりにトゲ等は無く、香り良し、味わいはまろやか仕上げの爽やかウイスキーです。なかなか飲み慣れない方には取っつきやすいウイスキーかもしれませんね。価格も手頃なところが尚良しです。
・こちらのウイスキーはラベルにもある通り17年以上熟成させたモルトを使用しているそうですね。熟成ならではの良い意味で重みがありながらも爽やかな後味が特徴ですね。2012年に受賞までしているお墨付きの一品と言えるでしょう。
・明らかに他とは佇まいが違うのがお分かりになるでしょうか。
こちらは21年以上熟成させたモルトを使用している超リッチなウイスキーなのです。
正直これは私自身飲んだことはありませんが、説明文から読み解くと、「香りは濃厚、それでいて口当たりは思ったよりも滑らか、しかし徐々に来る深みと香りは一級品」というようなところでしょうか。
んん~ぜひ一度は飲んでみたいですね。
飲んだことのある方からの感想お待ち致しております。