『MR. ROBOT』のシーズン2です。シーズン1では、クリスチャン・スレイターの意外な正体が分かり驚いた状態で終わりました。
シーズン2では既にMR. ROBOTの正体は分かっている訳ですが、はてさて、一体どのような展開を迎えるのでしょう。
初回は、前編と後編の2本立てとなっています。
舞台はファン・ソサエティ・アミューズメントというゲームセンターから始まります。そこはFソサエティの基地でもあります。そこにタイレルとエリオットがいます。エリオットは“計画”を実行します。
過去の回想シーン。少年エリオットが雪の上で倒れます。頭からは血が流れています。両親が駆けつけます。
ここまでが前フリ。オープニング曲に合わせ、エリオットの日記が映し出されます。そこには『赤い手押し車』と書かれています。
エリオットは母親と一緒に暮らしています。テレビではオバマ大統領が、経済テロの首謀者をFBIが特定したと言っています。犯人はタイレル・ウェリックとFソサエティと断言しました。いきなり本物のオバマ大統領が登場し、ちょっとビックリ。それにしもエリオットはどえらいことをやってしまいましたね。
エリオットは、治療のため、週2回教会に行ってグループセラピーを受けています。さらに日記も付けることで毎日同じことの繰り返しの生活を行い、正気を保っています。
それでもMR. ROBOTは現われます。そして、再びエリオットの頭を銃で撃ち抜きます。しかし、今度はパニックを起こすこともなく冷静でいられます。
Eコープの法務顧問スーザン・ジェイコブは、コンピュータに管理された豪華なスマート・ハウスに住んでいますが、家中がエラーを起こしてんてこ舞いです。もうホラー映画のような勢いです。すべてがコンピュータ管理というものも考えようですね。スーザンは、やむを得ず別の住居に移ります。
ところがこれは、Fソサエティたちが仕組んだ罠だったのです。ここを乗っ取ったのです。
エリオットのもとに、オールセーフの元社長ギデオンが訪れます。MR. ROBOTはそれを見守るようにエリオットの横でリンゴをむさぼりながら、会話の邪魔をします。ギデオンはエリオットに助けを求めますが、エリオットはそれを拒みます。
それに逆上したギデオンは、FBIにエリオットの情報を流すと脅します。しかし、エリオットはMR. ROBOTの存在が気になって会話に集中できません。エリオットは幻覚に振り回されてしまいます。
日々のルーチンを守って正気を保とうとするエリオットですが、相変わらずMR. ROBOTは現われ、ギデオンが密告するはずだと脅しにきます。
エリオットは呟きます。
「仮面がもはや自分の一部になってしまっている。いったいどうやって脱げばいいんだ」
エピソード・タイトルの仮面とは、MR. ROBOTであり、自分でもあるのですね。シーズン1を観ていない人にとってみれば、意味不明な作品です。
スーザンの家では、Fソサエティたちバカ騒ぎをしていますが、ダーリーンだけは浮かぬ顔でいます。そして浮かれている連中の前で、スマホを踏みつぶし、「これは戦争だ。そして、自分たちは負けかけている」と。Eコープを完全に潰すまで勝利はない、と鼓舞します。
Eコープ銀行では、システムがハッキングされ、すべて凍結状態になります。それを行なったのは、Fソサエティのモーブリー、590万ドルの身代金を要求してきました。それを幹部の一人に運ばせることを条件としています。
CEOのフィリップとスーザンは、身代金の受け渡しに応じることにします。そして、CTOのスコットが自らその運び役を買ってでます。
後編へ続きます。