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廃墟へ行くならご用心!

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高度経済成長期後、大型のホテルや遊園地が乱立し、一世を風靡。その後、バブル期を迎えると、日本人のレジャーも多様化するようになりました。旅客輸送機に乗ることも手軽になり、国内全てはもちろん、海外旅行にも頻繁に行くようになります。日本人にとって観光、レジャーという概念が一変しました。

それによって昭和の誇るレジャー施設は経営難を迎え、次々に倒産していくことになります。そして、厄介なことにその解体資金さえ捻出することができずに、廃墟として残されていきます。

 

 

 

不特定多数の人たちが出入りしていた大型のホテルや遊園地が廃墟となる様は、当時との落差があまりに大きいため、ほぼ心霊スポットと称されるようになります。

 

大抵は、「殺人事件があった」、「オーナーが自殺した」など、根も葉もない噂を飾り付けられながら・・・・・・。その真実は、単なる経営不振による倒産であり、人の死に関わるような事実もないのに、である。

 

そして、その創り上げられた心霊話を信じて、若者はそこへ肝試しに行き、さらに恐怖心によって、脳内に勘違い幽霊を創造してしまいます。その恐怖体験が伝播し、“最恐”心霊スポットに格上げされてしまいます。

 

それをテレビなどのマスコミ、最近ではYouTuberなどで騒ぎ立て、別の意味で、再び賑わうことになります。

 

厄介なのは、そこで実際に傷害事件、拉致事件など警察沙汰のおそれにつながることがあるということです。これはある意味、マスコミにも原因があるといえるでしょう。

 

 

名高い心霊スポットに格上げされた廃墟に無防備な若者が訪れます。しかし、その場所にはすでに、先客がいたりするのです。それは、一般に人が訪れないと分かって、そこを寝場所とする人々です。

 

廃墟なので、本来人が訪れることがない場所。そこは、社会からドロップアウトした者、犯罪を企てる者、犯罪に荷担した者、日本海側であれば某国の密入国者などにとってみれば、格好の潜伏場所となり得ます。

 

実際に1996年、富山県の大型の廃墟ホテルでは、肝試しに来た若い女性二人が行方不明になっています。北陸という土地柄もあり、異世界へ迷い込んだというよりも、現実の拉致という危険が過ぎります。

 

若者たちは、大人になるため、強さをアピールするための通過儀礼の一つのように肝試しを試みますが、「幽霊だ!」と騒いでいるうちは、ご愛嬌。しかし、そこに実際の凶悪犯罪に巻き込まれる危険もあるということを承知しておくべきでしょう。

 

そして、何よりもそのような場所に足を踏み入れること自体が、『不法侵入』という違法行為であることを忘れずに!

割と真面目なお話でした!