人間ですもの、いつ何時頭痛に襲われるか分かりません。しかし、頭痛薬を常に持っているわけでもなく、薬局が近くにあればいいのですが、そうでない場合は、我慢を強いられる・・・・・・そのような経験もおありでしょう。
また、幸いにも頭痛薬を手に入れたとしても、服用後に眠気に襲われるおそれもあります。車の運転中あるいは会議中、商談中など、それもまた困ります。
そこで頭痛に効くあるものをご紹介しましょう。
それは、『コカ・コーラ』! 実はコカ・コーラとは、もともとは頭痛や消化不良に効く薬品として製造されていたのです。
アメリカ・ジョージア州アトランタで、ジョン・ベンバートンという薬剤師が、鎮痛剤を作るためにコカの葉を使用したのが始まりとされています。
コカとは、葉からコカインという局所麻酔薬(麻薬)を抽出できる南アメリカ原産の樹木です。南米の一部の地域では、高山病対策として、コカの葉で淹れた茶を伝統的に飲用しているそうです。
ギャング映画などにも出てくるコカイン。そのもとは、実は麻酔薬、鎮痛剤なのですね。そんなコカの葉から作られたコカ・コーラ、現在でも頭痛などに効果があるそうです。
話を戻しましょう。薬剤師ジョン・ベンバートンは、当時ヨーロッパで鎮痛成分が含まれているコカの葉を使用した薬用酒がブームになっていたこと知ります。そこで、『フレンチ・ワイン・アンド・コカ』という薬用酒を開発しました。
これがアメリカ国内で大ヒットすることになります。しかし、歴史のイタズラとでもいいましょうか、その後、アメリカでは禁酒法が制定され、ジョンの作った薬用酒『フレンチ・ワイン・アンド・コカ』も影響を受け販売ができなくなるという想定外の事態を迎えます。
そこでジョンは、アルコールをなくし、炭酸水を使ったところ、現在のコカ・コーラの原形となる飲料水ができたのです。これなら、禁酒法に引っかかることはありません。そして、この製品が再び大ヒット。
さらに、アルコールを含んでいないので、大人だけでなく、若者や子どもに至るまで飲用が可能なため、瞬く間にアメリカ全土に広がります。そして、外すことのできないアメリカ製品のひとつになったのです。
そのレシピは、今も極秘とされていますが、『コカ』を使用していることを考えると、あまり勘ぐりたくはないですよね。美味しいものは、そのまま素直に美味しいとだけ味わっておきましょう。
ちなみに、製造方法は、アトランタのコカ・コーラ本社で原液を製造し、世界各国に輸出し、現地で希釈され、製品化されているそうです。
頭痛の鎮痛効果だけでなく、食後の消化不良のときにも効果があるそうです。いざというときの頭痛薬の代用として、もともと薬用として作られたコカ・コーラはどうでしょう。
香港では、民間療法として、風邪を引いてしまった時には、コカ・コーラにレモンとショウガを入れて飲むのが一般的だとも言われています。
コカ・コーラなら、自販機やコンビニですぐに手に入れることができますよね。急な頭痛などの鎮静剤代わりにぜひご利用ください。コカ・コーラなら、眠気に襲われるようなこともなく、逆に目が覚めそうなので、一石二鳥ですね。なお、効果・効用は個人差があります。ご承知の上、ご利用ください。